マチュピチュ村までの道のり。スタンドバイミーコースを歩く。
世界遺産といったらまず思いつくのが、
ピラミッド。
ではなく、 マチュピチュ遺跡の方が大半だと思います。はい、(ゴリ押し)
バックパッカーは、旅費を最小限に抑えるため、必然的にも、より安い、より時間のかかる、よりハードな選択を強いられます。
今回、私たちが選んだツアーもその内の一つ。そして何より、マチュピチュ村から遺跡への道のりは、高山病の私にとっては地獄でした。(詳細は次の記事)
クスコは標高が高いためかなり寒い。日本にいた時と服装は変わらず、雨は毎日降り、高山病にかかった私にとっては適さない環境でした。宿の掛け布団は薄く、シャワーを浴びる気にもならず、着替えもしないで寝てしまいました。(最後にシャワーを浴びたのはリマの宿で、一昨日から三日間、身体を洗うどころか、下着すら変えていません)
『ガラーンガラーンガラーン』
朝、今回の目覚めは教会の鐘。。宿からカテドラルは近く、かなり早朝から鳴り響いていました。犬の鳴き声よりマシ。
起きた瞬間から身体の異変に気付く。ヤベェ、熱が出てきた。そしてだるく、目眩がする。本当に高山病は恐ろしいです。上野で買った風邪薬を飲み、出発の準備をします。
『日本に帰りたい』
初の海外一人旅。毎日が心底楽しく、最高の毎日を送れるんだろうなって思っていました。しかしそれは体調の良かった時の話。今じゃ観光は作業。できればずっと寝ていたかった。
ただ、昨日できた仲間が、これから私を支えてくれることになります。彼らがいなかったら旅の前半のペルーでは、寝たきりで終わっていたでしょう。やる気と励ましを与えてくれた、本当にかけがえのない仲間です。
バックパックは宿に預け、最低限の荷物をサブバックに詰め込み、集合場所のオフィスの前へ。案の定30分遅れの送迎、徒歩でコレクティーボまで移動。
ほんの100mくらいの距離なのに、息が切れ、真っ直ぐ歩けない。ちょっとの坂道、段差なのに足が上がらない。本当にこのままじゃマズい?死ぬんじゃない?そう思いました。皆んなのペースには着いていけず、だんだんと距離が離れていく。そもそも前を向けない。苦しくて、足元を見て歩く。まるで、マラソン大会でビリの子。これ、観光になるのか?
強く思った。『日本に帰りたい』
なんとか追いつき、コレクティーボに乗車。ここから6時間の道のりです。
圧倒的車窓。空の近さから、標高の高さが伺えます。でも既に標高はかなり下がってきており、だいぶ体調も回復。高熱により、喉が潰れていたが、久々に楽しく会話。
この後も山道が続き、ようやく水力発電所に到着。
ここまでの道のりで、何台もの車が落下事故を起こしている。自分の乗っている車も何度も衝突ギリギリでの急ブレーキ。ガードレールもなく、道の舗装も全く進んでいない。かなり細い道で、少しでもミスしたら崖の下へ真っ逆さま。本当にこれが有名ツアーなのか?もっと余裕を持った運転をしてくれ、ペルー人。
昼食です。といっても食欲不全のためかるくスープを飲む程度。トイレを済まして歩き始めます。
線路の上を歩き続けます。まさにスタンドバイミー。名前の通りです。(帰国後初めて見たなんて言えない)
やはり、高山病のため二人のペースには着いていけません。砂利道なので、サンダルしか持っていない私にとってはかなり歩きずらかったです。
こちらがペルーレイル。この時は停車しているが、中盤で追い越されます。体力に自信のない方、体調の悪い方、歩くのは控えておくのが無難です。
スタート地点から30分ほど歩いたところ。あの有名スポットです。意外と序盤でビックリ。せっかくなので、橋の横の歩道ではなく、線路沿いを歩くことに。落ちたら確実に死ぬので、自己責任でお願いします笑
めちゃ怖いっす笑 ほとんどの人が歩道を歩いてます笑 でも落ちたら死ぬっていうスリル、なかなか日本じゃ味わえないですよね。ここで体験するしかねえ。。。 日本男児の漢気を見せたれ!!
無事橋を越え、線路沿いを歩き続けます。
仲良しショット。既にだいぶ疲労。天気は良かったので楽しく歩けました。
2時間ほど歩いて、またまたペースに差が笑 本当にツラかった。精神的にも笑 とりあえず自分体弱すぎ笑
更に30分歩いてようやくマチュピチュ村へ到着。完全に観光地化されています。山奥にある村だと思えません。なぜかピザ屋とマッサージ屋を多く目にしました。どっちも行かなかったけど。。。
宿に着いて即座にベットの上へ。もう動けない。標高が下がってだいぶ楽になったが、目眩と頭痛が再発。
『夕飯は二人で食べてて』
その場で就寝。
数時間。。。。『バナナ買ってきたで〜』
誕さんが、バナナを買ってきてくれました。優しすぎる。お金も返さなくていいと一言。なんかすげえ元気出てきた。お腹が満たされたっていうより、精神的に。仲間っていいなあー。。
汗だくになって歩いたため、既に体から嫌な臭いが。チョー臭い。
高山病は、お風呂に入るのを避けた方が良い。横になり続けるのもダメ。なぜなら、呼吸の頻度が下がったり、血圧を高めることによって酸素の摂取量が…………………………………。(詳しくは高山病で検索)
とりあえず、かるーくシャワーを浴び、明日の支度。
マチュピチュ遺跡への道のりは二つある。
①マチュピチュ村から出るバスに乗って遺跡へ行く方法
②マチュピチュ村から2時間ほどの登山(階段)で遺跡へ行く方法
バスはなかなか高額なので、もちろん後者を選択。この登山道。かなりキツく、半泣き状態でした。明日は三時起き。マチュピチュ遺跡で、サンライズを見る予定です。
目標は、絶景を見ること。そして、無事登頂しきること。
次回、待望のマチュピチュ遺跡。絶景を見ることはできるのか。
クスコ到着。運命の出会い。仲間ができました。
高山病にかかり地獄のバスツアーもようやく終了。なんとか無事????にクスコに到着しました。
ターミナルで休んだおかげで、体調も良くなりタクシーを捕まえ日本人宿へ。
運転手さん。宿の場所がわからず街人に聞き回ってくれました。リマのぼったくりタクシーとは違かった。優しかった。
『simpatico‼︎』と一言。
『君のスペイン語は素晴らしいよ』と返答。
終始良い人でした。クスコは良い町だ。絶対。
チップとして1ソレス。そして飴をあげました笑
宿は、【ペンション八幡】さん。ブログやレビューを見るとあまり良いことは書いてありませんでしたが、結果、めちゃ良い宿でした。個室で20ソレスだし。すこし仮眠し、観光スタート。標高が高く、めちゃ寒い。リマとは全く違くて、同じペルーとは思えない。そしてすこし歩いただけで気づくと心臓バクバク。クスコ怖スギィ!
アルマス広場にあるカテドラル。そして12角の石。インカ帝国時に作ったもので、カミソリ一枚すら通さない、接合がほぼ完璧な石の壁。そしてリマと変わらず、どこ言っても野良犬が。噛まれたら狂犬病にかかり、100%の確率で死に至ります。でも可愛いので撫でまくってツーショット。毛並みがやたら綺麗でした。本当にノラ?
吐き気と食欲不振は収まらず、クスコに来てまで、食べ慣れたマックで夕飯。うん、美味しい。
そして、ペルーTシャツ購入。リマにいる時とは生まれ変わりました。値下げ交渉しまくり!
『これいくら?』
『20ソレスよ』
『10ソレスなら買う』
『18は?』
『買わない』
『17は?』
『買わない』
『17じゃないと売らない』
『お願い!お兄さんかっこいい!親切!』
『わかった、15ソレス(500円)ね笑』
『gracias〜笑』
リマの時とは生まれ変わりました笑 買い物楽しすぎ。そしてやっぱりみんな優しい。ふつーにかまってくれる笑 あとなによりスペイン語で会話できるのが楽しいね!
宿に帰り、宿の方と話していると、新たにお客さんが。同い年ぐらいの青年。めちゃ元気な人笑 私の隣に座ってすぐさま、
『マチュピチュ遺跡行きません?明日!』
まじ????、、、なんだこの人。
九州に一人暮らし中の大学四年生、誕さん。大阪の高校に通ってたらしく関西弁が達者で面白い人。誕さんとはこれから10日以上も一緒に旅をします。
『高山病ぽくて辛いんでめちゃ悩みますね〜』
そして新たにもう一人、お客さんが。真っ黒に日焼けしており、自分より明らかに年上。
そこで誕さん
『明日マチュピチュ遺跡行きません??』
『いいですよ』
ヤバイ笑 旅人の決断力とノリ笑 自分にはできないと確信笑
『はい、仲間捕まえた、いいの?君は笑』
『連れて言って下さい笑』
自分の父は、一緒に買い物に行くのを嫌がる。(最近は平気)
なぜなら、実は自分、優柔不断で、何買うのにも時間がかかるからだ。リュックを購入するのに、半日歩き回った時は、完全に飽きられていたと思う笑
そんな自分が良くも悪くも成長した瞬間でした笑
本当に欲しいものを一つ決めるのってすごい難しいことだし、悩んで悩んで選び抜いた物は、愛着湧いて、世界にひとつだけの特別なモノになると思う。
見ていますか、日本にいる、偉大なる我が父よ。アーメン。
そしてこれからツアー会社に行くことに。憧れのマチュピチュ。ついに現実味が帯びて来ました。
ツアー会社に行くまでの道のりで自己紹介を済ます。
もう一人はケント。まさかの大学一何歳でした笑 15歳から世界中を旅しており、両親もバックパッカーだとか。次元が違いすぎる。。。
年が近いのも理由なのか、二人とはすごい気が合うし、初対面だとは思えない感じ。心強い仲間ができました。
ツアー会社に到着。
マチュピチュへの行き方は二つある。
①クスコ郊外にある駅からペルーレイルでマチュピチュ村へ行く方法。
②コレクティーボという乗合バスで水力発電所へ。そこから歩いてマチュピチュ村へ行く方法。
スタンドバイミーコースを歩きたくて、②を選択。移動費、朝食夜食、宿代、遺跡入場料込み込みで70US$。
翌日6時にオフィス前集合。そこから鮨詰め状態のコレクティーボで6時間、水力発電所へ到着。そこから2〜3時間のウォーク。
かなりしんどそう。マチュピチュは、クスコより1000メートルほど標高が低く、だいぶ楽になるだとか。
かなり心配だけど、乗るしかない、このビッグウェーブに。
心強い仲間と共に、ついにマチュピチュへ。待ってろ、インカ。
地獄のバスツアー 車内で高山病にかかる。クスコへGo!
東急東横線ですら酔って気持ち悪くなってしまう私が、南米のバスなんかに乗れるのか。しかも悪名高きアンデス越え。24時間バス。クスコはインカ帝国の首都で、『へそ』を意味するらしい。なんと標高3500メートルもあります。ぶっちゃけ想像つかないですよね。
日本が誇る富士山の高さは、3776メートル。これってヤバくないですか?夏でも頂上はかなり寒いみたいだし、ゆっくり歩いて登るのに関わらず高山病になったり。そーゆー次元の環境に住み着いて都市を築いたインカ人すごい。つかもっと標高の低い土地選べよって話。
なぜならこの後高山病で1週間大変な目にあうから笑
まだ南米の暑さと時差に慣れず、寝付けないまま朝を迎えました。いつも通り中庭で早朝ティータイム笑 2日目も、パンとメロンをご馳走になりました。ご馳走様です。
お昼過ぎのバスにはまだ時間があり、お散歩がてら、近くのメルカドへ。 明日から2週間、アンデス山脈沿いを旅するので暑さと青空とは当分お別れ。半袖生活楽だったのにな。
昨日姉妹にご馳走様になったのと同じジュースを発見。2.5ソレス。86円ほどです。初日と違ってフツーに会話できたし、聞き取れたし。少し南米に慣れてきたのかな?
リマを歩いてると、よくこんな落書きを目にします。上から書いたのではなく、コンクリートが固まる前に掘ったような感じ。こーゆー落書き?はオシャンティーでいいですね。
そして教会の横っちょで休暇。日向ぼっこには少し暑いです。南米はスペインの植民地で、その名残もあり多くのスペイン文化が取り入れられています。言語、宗教、人種。チリなんかはスペインの血が濃く、ペルーとは全く人種が違うのが驚きでした。
宿へ着き、身支度をし、早めに出発。さよなら、江田インさん。ここに来なかったら無事に旅を終えることはなかったと思います。はい笑
タクシーを捕まえ、地図を見せて目的地までの料金交渉。海外はぼったくりが多いので事前に交渉しておくのが基本です。
cruz del sur社 のターミナルに到着。15ソレスちょうど払い、gracias! タクシーから降りようとすると、
『18ソレスだ!』 と、一言。
でたぁぁぁ!!あるあるぼったくり!その1!値段が高くなってるやつ!!
到着するまで、お喋りしたり、前の車のメーカーを当てあったり、親切な方だと思ったのに。南米のおじさん怖いっす。
結局17ソレスでお支払い。負けました。でもクスコについてあたりから私は覚醒します笑笑
とりあえず受付へ。英語は通じました。流石大手バス会社。荷物を預けて酔い止め飲んで、バスに乗り込みます。
『あれ?日本人じゃーん!』
搭乗口で待ってるところ男女二人組の女性から声をかけられました。ちなみにカップルではありません。名前を聞くことはなかったが、軽く雑談。
この後、彼女に助けられることになります。この旅1のエンジェル。
見てください、このシート。180度倒れるし、個人モニター付いてるし、足伸ばせるし。南米のバスを舐めてはいけません。むしろ日本以上のクオリティー。なぜなら、南米はインフラ整備が進んでなく、バスの移動がメイン。よって日本以上にバスのレベルが高いんです。
数分遅れでバスは出発。景色がだんだんと変わってきます。バス酔いが怖いので画面を見ず撮影笑
3時間ほど乗って、ナスカに到着。ここまでの道のりは、道が舗装されていて、日本と変わらないです。ただガードレールが無いくらい笑
しかし、ナスカからの20時間。まさに地獄。急激な高度上昇。山道。悪路。さっさと寝よう。と考えたところに車内食ターイム!
ドーン。酔いの原因その1、匂い。既にやばい気がしてきた。とりあえず軽く食べて本気で寝ることに。
軽く睡眠。ヤバっ!隣の座席に座ってる小・中学生くらいの現地の男の子、ビニル袋を握って気持ち悪そうにしてる。
薬いる?と、質問。けっこースペイン語に慣れてきたのかな?
返答。聞き取れない笑 とりあえずいらないみたい。もらいゲロされても困るんだけど笑
その後、日本から来たよ、スペイン語少しなら話せるよ と、お話しするも、何も聞き取れない。会話にならない。
1年間スペイン語履修してるくらいじゃ、現地じゃ通用しないと実感。でもそれは違いました。
彼は喉を指し、指でバツ印を作った。話せない?確かに今まで単語が全く聞き取れなくて会話にならないことはなかった。すげえ悪いことした。ごめんね、男の子。
少し反省し、またまた就寝。ここまでは順調。でもここからは地獄。
南米初日、私はニワトリと犬の鳴き声で起きた。でも今日は違った。
『オウェェェェ!!!ゲロゲロゲロ……』
前の席の外国人カップルが盛大に嘔吐しました。最高の目覚め。幸運にも無臭。ナイスエチケット袋。
そして気づいたら自分にも異変が。バス酔い。ではなく高山病発症。
高山病と言ってもいろんな病状があります。私が発症したののは、吐き気 目眩 発熱 頭痛 食欲不振。高熱やインフルにかかったのと同じような感じでした。
なにより、息が以上なくらい切れる。いくら呼吸しても酸素が足りない?
呼吸がうるさすぎて隣の少年を起こしてしまいました。すげえ心配そうに見てくる。さっきまでこっちが心配してたのに笑
結局、極限状態のまま朝を迎えることに。マジで日本に帰りたかった。
初の途中休憩。まともに動くこともできず。申し死ぬ寸前です。
『おはよう、バス酔いは大丈夫?』
搭乗口で話しかけてくれた女性でした。
『ヤバイっす、死にそうです、高山病にかかりました』
彼女がいなかったらマジで死んでました。わざわざ運転手に声かけてバックパック取り出して、解熱剤を持ってきてくれました。ここでも助けられました。
リマに着いてからずっと高山病の薬を飲んでるのに見事に発症しました。自分の体の弱さを再確認。バスが発車し、軽く睡眠。起きたら熱は下がっており軽い吐き気、目眩、頭痛だけが残る。熱がないだけ全然余裕でした。残り8時間の道のり。なんとか耐えきりました。
途中で人と接触事故があり、2時間遅れでの到着。ターミナルについて腰を下ろすと身動きが取れなくなりました。まだ死にそうです。
『高山病、大丈夫?』
今度は男女二人組の、男性が声をかけてくれました。会った人みんな優しすぎる。すごい心配にしてたみたいでした。
二人組は、今日中にマチュピチュへ向かうらしく、時間がなくここでお別れ。本当に助かりました。ありがとうございます。
ようやく動けるようになり、トイレへ。噂は本当でした。便座が無い。トイレットペーパーも無い。カバンをかけるフックすら無い。
自分は軽い潔癖症で、電車の手すり、エスカレーターのベルトには絶対手をつけないし、人にペンすら貸せません。でもなぜか、南米のトイレだけは受け入れられました笑 汚い便座にトイレにお尻をつける。案外イケる。。
ちなみに、南米のトイレはトイレットペーパーを流せません。近くにゴミ箱があってそこに捨てるスタイル。案外イケる。。。はい。
体調も良くなりタクシーを捕まえ日本人宿へ。
この後、日本人宿で、運命の出会い。クスコ1日目、始まります!
リマ観光 現地のファミリー宅に招待される??
🐶『ワンワン!』
🐔『コケコッコー‼︎』
ここはブレーメン???
暑さと時差が原因でほぼ寝れず。挙げ句の果てにニワトリと犬の音楽隊に起こされるという、寝起き一番で良い体験ができました。。。
飲み放題のお茶とコーヒー。一階奥は、中庭になっており、まさに憩いの場。ネコもいるし。😻
そして、レセプションの枝光さん。本当に優しい人です。ドミトリーは朝食付いてないのですが、心配かけてくれて私の分まで料理してくれました。
ペルーのコロッケ的な立ち位置?美味しかったです。ありがとうございました。
そして食後のコーヒーを飲みながら旅人たちと交流。ここで私の旅に対する浅はかさを知ることになります。
ここで皆から言われたことは以下の二つ。
①今の予定を実現することはできないこと
②私は絶対に何かやらかすということ
かなりショックでした。日本に帰るまで必ず一度は体調不良する。予定は詰め込まないで、フリーの日を何日も作ること。実際に指摘してくれた人も腹痛が続き、今日で5泊目。安静にしているため、観光も特にしていない(できない)と言っていました。
そして一番驚いたのが、『君は絶対に何かをやらかす』という一言。理由は、そんな気がするだとか。マジで意味分からんと思ったけど、実際、この宿で多くのことを注意されてなかったら、『絶対に何かをやらかしてた』と思います。私の浅はかさと、ナメくさった態度が見抜かれてたんでしょう。絶対そうだと思います笑
ボロクソに言われてる私を心配してくださった、世界一周中のバックパッカー、セイさん。今からお金を下ろしに行くと伝えたら、付いて来てくれました。安全に街を歩く方法、キャッシングの使い方、安全はATMの見分け方、カメラの出すタイミングなど、、、多くのことを教えてくれました。私の旅の根底にはセイさんの考え方があると言っても過言じゃないです。マジで。。
僕の初メルカドも、もちろんセイさんと。生肉や謎の生物の丸焼きなどが売られていたり、なかなかグロいです笑
また、旅人達のお話を聞かせてもらって、旅の予定も大きく変わり、明日のクスコ行きバスに乗ることに。私を心配してくれたみたいで、セイさんがまたまた付いてきてくれました。
助けられながらも何とかチケット購入。みんな大好きcruz del sur社。明日のお昼過ぎ発。店員さんは英語ペラペラで、リスニング能力皆無の私にはほぼ理解できず。。
でも何となく言ってることが分かるもんですね笑
よかったよかった、、、
ここから1人行動。私の初リマ観光スタート!オフィスのあるデパートから出て、
セイさんから『気をつけてね。』と一言。
バスに乗ってセントロ(旧市街)へ向かうことにしました。
リマにはバス停は少なく、(ていうか無い?)道の所々に看板持ってる人、行き先を叫んでる人がいます。ふつーに行き先が分からない。ヤベェ。ちょうど地球の歩き方を持っていたので、写真を見せてここに行きたいと言う作戦に変更。しかし、何台のバスに聞いても行き先が違うと、冷たくあしらわれてしまいました。。。
ここで、エンジェル現る。
優しいおじちゃん登場。あたふたしてる私に声をかけてくれました。セントロに行きたいけど困ってる、どのバスに乗ればいい?と、伝えたところ(英語は全く通じなかった)セントロ行きのバスを停めてくれました。感謝です。
車内。運転めちゃくちゃ荒いです。そしていくら払えば分からずテキトーに3ソレス渡す。運転者が怒り初め、いくらか聞き返すが、何言っているのか伝わらず。運転者はもういいと諦めてくれました。ごめんなさい運転手。怖いし早口だし、、初一人旅だから許してください。。
車内では、歌を歌ってお菓子を売りつけてるおじさんがいました。リマではよく見る光景です。私は写真を撮ったり、iPhoneを出したりしていました。そう、海外は軽犯罪がかなり多いことを忘れていたのです。。先ほど宿で旅人たちにあれほど注意されていたのに。やはり犬並み、、いや、犬以下です笑
iPhoneで地図を確認していると、後ろの席から立ち上がった女性が、私の前の席に移動し、声をかけてきました。
『こんにちは、日本人ですか?』
とっさに『si!』と答えてしまいました。
彼女はペルーと日本のハーフ。生まれてずっと名古屋に住んでいたらしい。声をかけてくれたのは、自分の隣の席の人が、iPhoneを狙っているとのこと。チラチラ見ていてかなり怪しかったらしい。
現地の人でもスられることも多く、発展途上国では本当に軽犯罪が多いみたい。私を心配してくれたみたいで、一緒に観光してくれるとのことです。今のところ助られてしかいません笑
セントロ到着!実は姉妹でバスにいたみたいです。
私が車内で地球のある方を読んでいたため日本人だと分かったみたいです。よかった、本出してて。。。(韓国人に思われることが多々あり)
また、姉妹たちと、これから夜まで一緒に行動するのですが、名前を知りません。聞くことすら忘れていました笑
右の姉は少し日本語の単語が分かるくらい。真ん中の妹は日本語ペラペラ、私と同い年ってくらいしか知りません。
ジュースを買ってくれました。なんて名前か忘れましたがめちゃ美味しい。
『自分で出すよ!』
と言ったのですが何から何までご馳走になってしまい、移動のタクシー代すら出してくれました。ペルー人親切すぎ!もちろん、自分で払おうとしましたよ。でも、
『あなたは観光客だから出させて欲しい』と。
ペルー人カッコ良すぎ!!!
そしてなんと、友達の家で手料理をご馳走したいとのこと。旅の知識として、現地の人について行かないのが基本です。でも姉妹優しいし、友達の家族もいるだとか。スゲェ楽しそう。でもスゲェ怖い。
『家行きたければ来てもいいし、嫌だったらそこらへんで食べよう。』と提案されました。
なぜか私は、即座に答えてしまった。
『家で手料理を食べたい!』笑
はいっ、
気づいたらスーパーで買い物が始まっていました。コイツが先ほどのジュースの原料。焦げたトウモロコシみたいです。
モチロン、今回も一銭も出すことはなく、(出させてもらえない)荷物も持たせてくれない。(持たせてもらえない) 何やってんだ俺。なんなんだあのアジア人は。絶対周りからそう思われてる。でもこの親切に甘える他なかった。。。
バスで20分、友達の家に到着。なんとビックリ、うちの実家のワンちゃんと瓜二つ。
同じ犬種、同じ色。これは本当に奇跡、いや、運命です。めっちゃ親近感が湧いて触ろうとするが
『ワンワンワンワン‼︎‼︎』
『そんなに吠えなくても笑』
やたら吠えてくるので撫でるのは断念。。。
家の中には、私、姉妹、友達夫婦、その子供、友達夫婦のお母さん、おばあちゃん。全員で8人。もちろんここでも英語は伝わりません。妹さんが通訳役をしてくれて、会話に支障なし。本当にありがたいです。
はいっ、ペルー料理のセビーチェ!と、チキンスープ!マジで美味い!なぜなら夫婦はシェフの勉強をしているから。そりゃうめぇ、一瞬で完食。そして奥に見えるのがインカコーラ。南米、特にペルーでは定番中の定番で、コカコーラより売れてるだとか。エナジードリンクみたいな味です。
2時間ほどお話していたところ、
妹さんから『まだ観光したい?』と。
『si! 』今回も即答。
用事のある友達夫婦、お母さんはここでお別れ。熱い握手。じゃあまたいつかね。。
タクシーを呼ん手配してもらって海へ。今回も一銭も………はいっ、ペルーの海。日本と似てるけど何か違う。言葉にできないけど強くそう思いました。
本当に楽しい1日でした。リマは観光するところがないと聞きました。たしかに、旧市街はどこの都市にもあり、宿の方も観光はしていませんでした。でもすごい有意義な1日でした。半年前に無計画で三重県に行った時もそうだし、今後の旅でも同じことが言える。
【旅の醍醐味はどこに行くかじゃなく、誰と会うか】だと。ちなみにこれは今後の旅を一番長く一緒にいた人の言葉。
日が落ち、急に暗くなってきた。そろそろお別れ。宿から近かったけどわざわざ宿の前まで送ってくれました。本当に優しいです。ペルー人は。さようなら、次は日本で。バイバイ👋
明日はリマ〜クスコ間、地獄の24時間アンデス越え長時間バスです。名前の通りこの度一番の地獄を見ます。。
さよなら、JAPAN🇯🇵旅の始まり。
旅の始まり。この日は早起き。そして良い目覚め。昔っから楽しみで寝れないってことは決してなく、良い睡眠がとれました。
15時25分、成田発、アエロメヒコ航空。メキシコシティ経由です。
お昼は彼女と最後の晩餐、上野で日本食を食べる約束をしていました。
こちらが最後の晩餐、鉄火丼。彼女が事前に食べログを見ていてくれたみたいで、なかなか美味しく、コスパの良いお店でした。
バックパッカーぽい写真を撮ってもらおうとしたんですが、、、、どちらかといえばビートルズ。。しかも点滅信号になってダッシュする始末笑 8年間陸上競技に携わっていたせいか、我ながらなかなか良い前傾姿勢です笑
そして、お別れの前に薬局にて、解熱剤を購入。南米の薬は当てにならないとブログで読んでいたので。そして私は身体を壊しやすい。(この薬が後々大活躍します。)これから旅をする方、お薬は多めに持って行きましょう。残ったら家で保管すればいいだけです。
そして彼女とのお別れ。3週間後、また会いましょう!
出発時間の2時間前に成田空港に到着。
チェックインカウンターに到着。Eチケットを見せたところアクシデントが。ネット購入時の姓と名が逆に。
『ちょっと待って、もしかしたら今日は搭乗できないかも。』
と言われ5分ほど待たされることに。もう心臓バクバク。そんなことある???こんなバカなミス、、、やっぱり犬並みだ。そして搭乗できないって脅さないで。。。
結局、チケットの取り直しをすれば搭乗できると。そのためには18000円の手数料が。高すぎ!!でも払うしかなかった。
『お願いします!』と一言。
まさかの出費でもう既に日本に(家に)帰りたくなりました笑
無事チケットゲット。こんなんで海外大丈夫なのか?すごく心配になりました。昨日まであった謎の自信が既に砕け散りそう。ひとまず、搭乗まであまり余裕がなかったので搭乗ゲートへ。保安検査、税関、出国検査。。成田空港、めちゃデカくて複雑でした。でも道順に沿っていけば迷うことなんてありません。空港なんて怖くありません!
ようやく搭乗!
既に異国。日本人少なっ!怖い!ヤバい!
そして機内食!案外うまい!そして機内もキレイで、USBプラグあって、ディスプレイついてて、割と快適?13時間のフライトも余裕なんじゃないかな??
いえ、そんなことはありませんでした。寝付けないし、映画見飽きたし、お尻痛いし、足がムズムズするし。トイレ前には人集りが。みんな辛そうな顔。
自分も機内をうろちょろしたり、トイレでストレッチしたり。なかなかつらい13時間でした笑
着きました。メキシコシティ!トランジット。
流石の空港、なんなく英語通じます。でも何言ってるのか分からない笑 英語力の重要性を再確認。 飲み物買って、エクスチェンジして、後は搭乗待ちです。Free Wi-Fiも飛んでるので暇することはありませんでした。
リマへ向けて離陸!6時間の空の旅。楽勝楽勝。
機内食。そろそろ飽きて来ました。美味しんですけどね。そして隣の席のドイツ人の警官の方と仲良くなりました。めちゃ体でかくて、見た目怖いけど、拙い僕との英会話を楽しんでくれてて嬉しかったです笑 ちなみにリマに着いた時には一瞬で去ってしまって別れの挨拶すらできなかった、、、なんか悲しい。。
リマに着いた瞬間、半年ぶりの嫌な感覚に襲われました。それは、湿気と暑さ。空港内の空気もどこか重く、日本の夏にすごく似てました。リマで滞在する宿は、【江田インBB】さん。リマの日本人宿として有名です。もう深夜なので、ピックアップをお願いしていました。空港を出ると、色んなホテルやタクシーなどの声かけが凄まじく、なかなか江田インさんを見つけることはできませんでした。
車で20分ほど走って、ようやく宿に到着。
猫ちゃんがお出迎いしてくれました。既に時間は午前1時ごろ。数時間前まで、日本に居て、真冬だったのに、、今は南米の暑さを肌で感じています。。不思議。。 そしてなかなか寝付けずようやく就寝。。これが憧れの時差ってやつですね。。全然カッコ良くなかった。
はいっ!初めての一人海外、なんとか手探りで宿まで無事に到着しました。
これから私の、初めての一人海外旅が始まります。。楽しみというよりどこか不安。でも絶対最高の旅が待ってるって思えちゃうんです。
旅の準備、きっかけ、など。
南米ってどんなところなんだろう?そもそもなんで旅先を南米にしたんだろう?
たぶん、自分は論理的に物事を考えるというより、雰囲気とか、その場のノリとか、感覚的なところで決断することが多いと思います。。簡単に言うとバカです笑
実家で飼っているラブラドールレトリバーと大して変わらないと思います。つかうちの犬は頭良いです。わりかし。
とりあえず、今回の旅を振り返って見ても、感覚的なところを軸にして行動していた気がします。
冗談はさておき、本当は愛車のSR400(犬の後ろのバイク)で西日本を一周する予定でした。しかし、バックパッカーへの憧れの方が強く、【エジプト旅】を計画。。。
えっ??エジプト?(読者の声)
そう、エジプト。本当はエジプトに行きたかった。ピラミッド見たかった。でも叶わなかった。それは自分の所属するゼミが大きく関わっています。(ここでは割愛させて頂きます)
そして、気付いた時には南米旅を計画していました。自分は、イギリスや、イタリアや、フランスやアメリカ、、、いわゆる先進国に魅力を感じません。具体的には表せませんが、日本とは全く違う環境で、泥くさい、人間くさい国に行きたかったんだと思います。
さて、一人旅なんて初めてで、まず何から始めれば良いのか分からない。ただひたすらブログを読みまくり、地球の歩き方を読み込んだり、まずは南米旅を具現化することを心掛けました。
そこから必要なものを購入、準備、 (バックパック、電子機器、小物等)。やっぱり旅や旅行の支度っていうのは楽しいですね笑 改めて実感しました。そして準備完了!それがこちら!
これは荷物のほんの一部です。サブバック含め、全部で10キロ程度でした。ふつーに重いです。こんなの持って空港まで行けるかな?重さと共に不安がドッとのしかかってきました。
そして明日からは異国の地南米。スペイン語圏です。大学一年次、第二外国語でスペイン語を履修していたため、簡単な文章なら理解できるし、発音もローマ字読みなのでなんとかなるかな、、、なによりスペイン語の成績が良かったし、先生にも気に入られていたので謎の自信がありました。(現地では簡単な単語しか聞き取れませんでした笑)
また、私の英語力。生涯英検3級。センター試験は50%しかとれず。(練習で解いた時はもっと取れてましたよ?)これでも私は自信がありました。南米一人旅を無事に終えられると!
しかし、初日の日本人宿で、どれだけ自分が海外旅を舐めていたか、知らされることになります。。。。