マチュピチュ村までの道のり。スタンドバイミーコースを歩く。
世界遺産といったらまず思いつくのが、
ピラミッド。
ではなく、 マチュピチュ遺跡の方が大半だと思います。はい、(ゴリ押し)
バックパッカーは、旅費を最小限に抑えるため、必然的にも、より安い、より時間のかかる、よりハードな選択を強いられます。
今回、私たちが選んだツアーもその内の一つ。そして何より、マチュピチュ村から遺跡への道のりは、高山病の私にとっては地獄でした。(詳細は次の記事)
クスコは標高が高いためかなり寒い。日本にいた時と服装は変わらず、雨は毎日降り、高山病にかかった私にとっては適さない環境でした。宿の掛け布団は薄く、シャワーを浴びる気にもならず、着替えもしないで寝てしまいました。(最後にシャワーを浴びたのはリマの宿で、一昨日から三日間、身体を洗うどころか、下着すら変えていません)
『ガラーンガラーンガラーン』
朝、今回の目覚めは教会の鐘。。宿からカテドラルは近く、かなり早朝から鳴り響いていました。犬の鳴き声よりマシ。
起きた瞬間から身体の異変に気付く。ヤベェ、熱が出てきた。そしてだるく、目眩がする。本当に高山病は恐ろしいです。上野で買った風邪薬を飲み、出発の準備をします。
『日本に帰りたい』
初の海外一人旅。毎日が心底楽しく、最高の毎日を送れるんだろうなって思っていました。しかしそれは体調の良かった時の話。今じゃ観光は作業。できればずっと寝ていたかった。
ただ、昨日できた仲間が、これから私を支えてくれることになります。彼らがいなかったら旅の前半のペルーでは、寝たきりで終わっていたでしょう。やる気と励ましを与えてくれた、本当にかけがえのない仲間です。
バックパックは宿に預け、最低限の荷物をサブバックに詰め込み、集合場所のオフィスの前へ。案の定30分遅れの送迎、徒歩でコレクティーボまで移動。
ほんの100mくらいの距離なのに、息が切れ、真っ直ぐ歩けない。ちょっとの坂道、段差なのに足が上がらない。本当にこのままじゃマズい?死ぬんじゃない?そう思いました。皆んなのペースには着いていけず、だんだんと距離が離れていく。そもそも前を向けない。苦しくて、足元を見て歩く。まるで、マラソン大会でビリの子。これ、観光になるのか?
強く思った。『日本に帰りたい』
なんとか追いつき、コレクティーボに乗車。ここから6時間の道のりです。
圧倒的車窓。空の近さから、標高の高さが伺えます。でも既に標高はかなり下がってきており、だいぶ体調も回復。高熱により、喉が潰れていたが、久々に楽しく会話。
この後も山道が続き、ようやく水力発電所に到着。
ここまでの道のりで、何台もの車が落下事故を起こしている。自分の乗っている車も何度も衝突ギリギリでの急ブレーキ。ガードレールもなく、道の舗装も全く進んでいない。かなり細い道で、少しでもミスしたら崖の下へ真っ逆さま。本当にこれが有名ツアーなのか?もっと余裕を持った運転をしてくれ、ペルー人。
昼食です。といっても食欲不全のためかるくスープを飲む程度。トイレを済まして歩き始めます。
線路の上を歩き続けます。まさにスタンドバイミー。名前の通りです。(帰国後初めて見たなんて言えない)
やはり、高山病のため二人のペースには着いていけません。砂利道なので、サンダルしか持っていない私にとってはかなり歩きずらかったです。
こちらがペルーレイル。この時は停車しているが、中盤で追い越されます。体力に自信のない方、体調の悪い方、歩くのは控えておくのが無難です。
スタート地点から30分ほど歩いたところ。あの有名スポットです。意外と序盤でビックリ。せっかくなので、橋の横の歩道ではなく、線路沿いを歩くことに。落ちたら確実に死ぬので、自己責任でお願いします笑
めちゃ怖いっす笑 ほとんどの人が歩道を歩いてます笑 でも落ちたら死ぬっていうスリル、なかなか日本じゃ味わえないですよね。ここで体験するしかねえ。。。 日本男児の漢気を見せたれ!!
無事橋を越え、線路沿いを歩き続けます。
仲良しショット。既にだいぶ疲労。天気は良かったので楽しく歩けました。
2時間ほど歩いて、またまたペースに差が笑 本当にツラかった。精神的にも笑 とりあえず自分体弱すぎ笑
更に30分歩いてようやくマチュピチュ村へ到着。完全に観光地化されています。山奥にある村だと思えません。なぜかピザ屋とマッサージ屋を多く目にしました。どっちも行かなかったけど。。。
宿に着いて即座にベットの上へ。もう動けない。標高が下がってだいぶ楽になったが、目眩と頭痛が再発。
『夕飯は二人で食べてて』
その場で就寝。
数時間。。。。『バナナ買ってきたで〜』
誕さんが、バナナを買ってきてくれました。優しすぎる。お金も返さなくていいと一言。なんかすげえ元気出てきた。お腹が満たされたっていうより、精神的に。仲間っていいなあー。。
汗だくになって歩いたため、既に体から嫌な臭いが。チョー臭い。
高山病は、お風呂に入るのを避けた方が良い。横になり続けるのもダメ。なぜなら、呼吸の頻度が下がったり、血圧を高めることによって酸素の摂取量が…………………………………。(詳しくは高山病で検索)
とりあえず、かるーくシャワーを浴び、明日の支度。
マチュピチュ遺跡への道のりは二つある。
①マチュピチュ村から出るバスに乗って遺跡へ行く方法
②マチュピチュ村から2時間ほどの登山(階段)で遺跡へ行く方法
バスはなかなか高額なので、もちろん後者を選択。この登山道。かなりキツく、半泣き状態でした。明日は三時起き。マチュピチュ遺跡で、サンライズを見る予定です。
目標は、絶景を見ること。そして、無事登頂しきること。
次回、待望のマチュピチュ遺跡。絶景を見ることはできるのか。